
〜Present to the future〜私が親子というテーマで写真撮影を始めてから、今年で30年目になります。きっかけは、私が父親になる半年ほど前に依頼された“パンクの若者”を撮影する という仕事でした。その時私は、家族関係の気配など全くないと思われるパンクの若者とその母親にスタジオに来てもらって撮影することにしました。撮影の結果は、予想していたよりもはるかに興味深い写真を撮る事が出来、その1枚の写真がきっかけとなって、同じテーマの撮影を継続し、今では3500組を超える
「親子」に出会ってきました。
はじめの頃は、“親子の写真撮影を通して、日本社会が見えるのではないだろうか”ということを考えていました。しかし、それぞれの親子のユニークさに触れるにつれて、「親子」という切っても切れない縁、最も基本的な関係そのものに興味が移っていきました。
私自身も二人の娘の親になり、やがてその娘達は親元を離れてアメリカで生活するようになりました。長いようで短かかった親子で過ごした時間。そんな中で、私は沢山の親子と出会って感動をいただき、あたたかい思い出を積み重ねることが出来ました。
合理性と機能性を求めて変化を遂げた社会は、地球の環境にも大きな影響を与え、わたしたちを戸惑わせています。今、私達に求められていること、それは親子というベーシックで誰でも平等に与えられた関係を再確認すること。それは存在する事への自信を取り戻すことでもあり、人類として地球環境を大切にするという思いへとつながることでもあります。「親子の日」に込めた様々な想いは、 未来への贈り物〜Present to the future〜です。
今年もまた今までの多くの出会いに感謝を込めて、沢山の人たちと一緒に「親子の日」について考えていきたいと思っています 。
撮影会以外にも、さまざまなイベントを企画しましたので、少しでも多くの皆様にご参加いただけますよう願っています。
ブルース・オズボーン プロフィール
University of Pacific にて現代美術を、 Art Center College of Design にて写真を専攻。
Phonograph Record Magazine のチーフ・フォトエディターを経て1980年に来日。
写真展「LA Fantasies」をかわきりに日本での活動を開始した。
以来、テレビCF、広告写真、The Boom、B'z、Sophia、Glay などの音楽CDなど多岐にわたる分野で活躍。
2002年、映像と音楽のユニット、Futon Logicを結成し、国内外でライブ活動も行っている。
ライフワークとなる「親子」シリーズは、1982年に撮影を開始して以来、すでに2,000組以上の親子を撮影している。
1984年、外国人特派員クラブにてはじめての「親子」写真展を開催。
その後も代官山ヒルサイドテラス、山梨県立美術館、大阪キリンプラザ、横浜ランドマークタワー、
大崎のステーションギャラリー、金沢21世紀美術館、オリンパスギャラリーなど
各地で多数の「親子写真展」を行う。
<写真集、著書>
「親子」(デルボ出版)
「Oyako」(INKS INC. BOOKS)
「KAZOKU」(角川書店)
「反バンビ症候群」(ヒヨコ舎)
「ごめんなさい」(日本標準)
「異人都市東京」(シンコーミュージック)
「都市の遊び方」(新潮社)
「親馬鹿力」(岩崎書店)など
ウェブサイト
http://www.bruceosborn.com/